無意識のかみしめ(クレンチング)、歯軋り(グラインティング)
 何かを一心にやっているとき(書き物、ワープロetc)や、車を運転している時、しらずしらずのうちに奥歯をギュッとかみしめている、九対の中に唾が少しでもたまるとギュッと奥歯をかんで、しょっちゅうのみこんでいる。 
 そんなに強くかみしめていなくても、弱い力でずっと長い時間奥歯をかみ合わせています。歯軋りといっても、音をたてずにやっていて、自分も他人もやっているのをほとんど気づいていないことが多いのです。 

 かみしめや歯軋りは昼間だけでなく、寝ているとき、無意識にやっていることが多くあります。これが続くとかむ筋肉が疲れてしまい、筋肉痛を起こします。そして、それが肩こりや頭痛となります
。 
 この無意識のかみしめ・歯軋りは、肩こり、頭痛etcの他に、シソーノーロー(歯周病)を重度に進行させたり、顎関節症の原因となったり、歯が冷たい水や厚いものでしみる、かむと痛いといった症状をおこすこともあります。
 何にしても、やっているのを、本人も他人も気づいていないところが難しいのです。
 当院で行っている治療法は次の2つです。

無意識のかみしめをする原因には、かみ合わせの不調の他に、ストレスがあるといわれている。現代病といわれる理由はここにある。
 心配事などでイライラしていたり、仕事が忙しいときなどには、夜寝ているときのかみしめも多くやっているはず。朝、肩から上がずっしりと重かったり、寝付かれなかったりする。 

このあたりが痛くなります

下顎
胸鎖乳突筋
咬筋
側頭筋
咬筋の疲れが上に上がると、側頭部の痛みとなり、頭痛となる。後頭部の張りや痛みとなることもある。
まず咬筋が疲れると、耳の下あたりが重ったるい感じがする。顎関節症といって関節の痛みや口が開きにくくなることもある。 
咬筋の疲れが胸鎖乳突筋を伝って下に下りると肩こりになる。