糖尿病と歯科疾患との関わり
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それでは、糖尿病があると歯科疾患にはどのような影響があるのでしょうか。
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1.う蝕(むし歯)が多発しやすくなります
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コントロール不良の糖尿病患者さんでは、う蝕活動性が高くなり、口腔内の清掃状況が悪いとう蝕が多発しやすくなります。 |
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原因として
●多尿により唾液の分泌量が減少する。
●唾液中のグルコース濃度が高くなる。
●糖尿病患者さんは甘味物の多量摂取になる。
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2.歯周病に罹りやすくなります
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コントロール不良の糖尿病患者さんでは、歯周病の罹患率が非常に高く、歯周組織の破壊が進行しやすくなります。 |
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原因として
●感染しやすく白血球の食菌機能が低下して細菌を増殖させる。
●歯周組織への血流量と酸素供給が減少する。
●血流量と酸素供給の減少から創傷部の治癒が遅延する。
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う蝕や歯周疾患で苦しまないためにも、規則正しい食生活を維持するとともに、口腔内の清掃を十分に行い、つねに衛生状態を良好に保つことが必要です。
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■糖尿病患者さんと感染について
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口腔内管理が良好の患者さんでも、1歯の簡単な抜歯以外の広範囲な歯周手術や口腔外科手術の際には、感染防止のための十分な抗生剤の投与を行い、感染予防に細心の注意をはらう必要があります。
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ほとんどの糖尿病患者さんは、一般の歯科医院で治療を受けることができます。しかし顎骨炎などの重症感染症や血糖コントロールの不良な患者さんの緊急歯科処置は、内科医との協力のもとに全身管理を行える病院で歯科治療されるのが安全でしょう。
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