顎関節症は従来考えられていたほどやっかいな病気ではないことが分かってきました。症状が進行するのはごく一部で、多くは一時的で再発はしても最終的には治まっていく病気です。また、原因はばい菌のように人から入り込んでくるのではなく、自分自身で顎に過剰な力をかけることです。したがって、治療は歯科医師の指導の下に患者さん自身が積極的に治療に参加して、原因となっている自分自身の生活の一部を変えることから始めます。それがセルフケアです。そして、自分だけでは管理できない部分は歯科医師がスプリント、お薬などで治療します。
顎関節症の何らかの症状を持っている人は全人口の6〜7割もいて、潜在的な患者さんが非常に多いことが分かっています。気になることがあったら、早めにかかりつけの歯科医師に相談しましょう。適切な指導や治療により、早期に改善することでしょう。
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