セルフケアが大切です |
症状改善の第一歩は患者さん自身のセルフケアです。顎関節症の多くは、その病気の性質として安静にしていれば治っていく病気です。例えば、ネンザの痛みが安静にしていれば改善するのと同じです。したがって、顎関節や周囲の筋に痛みがあるときには、まずセルフケアから治療を始めます。
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顎の安静を保ちます |
●軟らかい食事にしましょう |
痛みが強い場合には、スープ、軟らかめのご飯、卵、ヨーグルトなど軟らかい食べ物に限定してみましょう。とくに、長い間噛まなくてはいけないものは避けましょう。
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●顎をリラックスさせましょう |
日中にくいしばりをしないように顎の力を抜き、いつも上下の歯を離しておきましょう。くいしばっているのに気が付いたら、ハミングするのも効果的です。
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大きな開口は避けます |
あくびの力をコントロールしたり、食事中や会話での大開口は避けましょう。
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温湿布します |
慢性の筋症状には温湿布を行います。痛みのある患部に一日数回、1回あたり20分間お湯で温めたタオルをあてがいます。ただし、もし痛みが増すようでしたら、直ちに中止します。
急性の症状には、冷湿布をすることもあります。
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筋肉へのマッサージをします |
頬の部分のだるさや、口を開けたときの痛みやつっぱり感があるときには、頬の筋肉をマッサージしてみましょう。血行が良くなり、痛みが軽減します。温湿布の後や入浴後が効果的です。
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よい姿勢を保ちます |
頭をもちあげて背中を伸ばすようにします。椅子に座るときは、腰を深くかけ背中を伸ばすようにします。このとき、腰の上あたりに小さな枕やタオルを巻いてあてがうと、長時間の座りでも楽になります。
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仰向けか横向きで寝ます |
顎関節や首の筋肉に負担をかけないように、仰向けか横向きで休み、うつぶせ寝は避けます。枕は低いもので、主に首の部分を支えるようにします。
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開口練習をします |
症状に応じて、歯科医師の指示にしたがって開口練習をします。
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その他、過度なストレスは避けるなど、さまざまなセルフケアがありますが、担当の歯科医師と相談の上、ご自身に合ったセルフケアで症状の改善を図ってください。 |
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