『指しゃぶり』をやめさせたい方へ 


 指しゃぶりは、小さい子供の習癖としてよくみられるもので、心配なさる必要はありません。しかし、あまり年長まで残っていると、歯並びに悪い影響をおよぼしたり、舌癖の原因になることもあるため、できれば、3歳までにはやめさせたいものです。
 今日から、カレンダーとシールをつかって、がんばってみましょう。そのやり方と注意をお読み下さい。


 まず、子供と先生とでお約束します。おかあさんは、聞いておいてください。子供の自覚を促しましょう。

 昼間、指をしゃぶっているのをみたら、「あれれ、先生とのお約束はどうだったかな」と思い出させてあげましょう。このとき、決してしからないでください。逆効果になることがあります。

 夜、寝かせつけるときは、寝つくまで本を読んだりして、横についてあげ、指が口にいくようなら、2と同じ要領で思い出させてあげてください。たいへんでしょうけれども、まず3日間やってみましょう。昼間よく遊ばせて疲れさせておくとよいでしょう。

 指を吸わずにすごせた日は◎に、ちょっと吸ってしまった日には○に色をぬります。(少々、吸ってしまったり、寝ついてからいつのまにか吸っているような場合は、大目にみてあげてください。)そして、カレンダーにシールをはり、家族みんなでよくほめてあげましょう。

 よくほめてあげることと、イライラしてしかったりしないことが、コツです。長く続いた癖が、1日でなくなるはずがないので、まあのんびりやりましょう。

 一度やめていても、2〜3ヵ月のうちに後戻りすることがあります。そんなものですから、がっかりせずに、もう一度同じ要領でやってみましょう。前よりずっと簡単にやめられるはずです。

 指しゃぶりの原因としては、たとえば、お母さんが忙しくてあまりかまってもらえないことや、外で元気に遊ぶ機会の少ないこと、かみごたえのない食事ばかりしていることなどが考えられます。この原因について、カンガルーの先生ともう一度よく考えてみましょう。

 さあ、今日からはじめましょう。