ホワイトニングQ&A

Q ホワイトニングできない場合??

  ホワイトニングは万能でなく、いろいろな制約があります。専門用語で禁忌症といいますが、実行しても効果が得られない場合や、生体に危害を及ぼす可能性がある場合がそれに該当します。禁忌となるのは

 ・妊娠中や授乳中の女性
 ・ホワイトニング剤にアレルギーを有する場合
 ・無カタラーゼ症
 ・歯の形が不完全な形成不全
 ・ダークグレー、ダークパープルの変色
 ・金属材料の影響による変色歯
 ・重度のテトラサイクリン変色歯
 ・極端な要望



Q 効果は永久に不滅??

 A 残念ながらこの質問の答えとして「NO!!」と否定せざるを得ません。治療法が不完全なためではなく、歯が変色する要素は他にも存在するため、ホワイトニング直後の状態が永久に続くことはありません。休憩などなしに24時間フル稼働しているのが人間の口腔内、こんなに働かされれば負担も大きく、汚れも付着します。また、歯は年月とともに色調が濃くなるという自然現象がスローテンポで進行します。

 半年に一度は診療所で「メインテナンス」を受けることで、ホワイトニング直後の「歯の白さ」を維持できます。


Q 治療済みの歯は??

  ホワイトニングは天然歯にのみ有効に作用するので、治療の完了後でも人工修復物(かぶせ物・つめ物)の色調は以前のまま残留し、濃い色調が一段と目立つようになります。その場合には、新たな色調に合わせて再治療することで、口腔内全体が新しい明るい色調に統一され、美しさが際立つようになります。


Q 治療期間は??

 A 基本的には6〜8時間トレーを就寝時に装着しますが、2時間程度起きている時間にトレーを装着する方法もあります。ご自分の生活ペースに合わせて、毎日あるいは2,3日に一度確実に実行する必要があります。通常は2,3回目に初期効果が確認できるようになりますが、治療が完了するまでの期間は「ゴールとする白さ」と「変色の程度」でさまざまです。


Q 副作用の心配は??

 A 歯を白くするために使用される薬剤は「過酸化水素」あるいは「過酸化尿素」です。「3%過酸化水素水」は「オキシドール」として知られていますが、毒性や副作用がなく簡便なことから洗浄や殺菌にポピュラーに使用されているのです。また偶然にホワイトニング効果が見出された「過酸化尿素」も元来は殺菌剤でした。米国食品衛生局:US Food and Administrationは、両薬剤を口腔用殺菌剤として安全性を保証しています。