歯がくすんで見える原因は?? 


 「歯を白くしたい」と言う要望を実現するには「なぜ自分の歯がきれいに見えないか?」を知ることがキーポイントです。それは、原因により予想外の簡単な処置で希望が叶う場合もあり、治療にかかる費用や時間を節約することができる反面、現在の医療技術では対応できない場合もあるからです。


1、外因性着色
 歯の表面に付着したステイン(汚れ)は当然歯を汚らしく見せる原因となります。この類の着色は特にブラッシングの上手下手に左右されて、取り残したプラーク(歯垢)に色が付き、だんだんその範囲が広がった結果です。また、喫煙や赤ワイン・コーヒー・紅茶・コーラ・烏龍茶などの飲みすぎも着色を悪化させる原因となります。





2.内因性変色
 「内因性変色」は、歯の内部構造におきている変色で、病気や外傷あるいは薬剤の副作用によるものです。特に日本で数多く見られるのが、テトラサイクリン系抗生物質を原因とする変色で、1965年〜1970年に胎児や小児だった年代層に偏在することが特徴です。また、歯の神経を除去しているケースや、歯科材料の金属修復物の成分が溶け出したケースは、歯列全体でなく1本の歯だけに現れます。
 


3.高齢化に伴う黄ばみと、DNAによる強い黄ばみ

●高齢化に伴う黄ばみ
 病的要素によるものでなく、加齢により徐々に歯の色調が濃くなる自然現象です。



●DNAによる強い黄ばみ
 遺伝子に含まれる情報が黄ばみの強い歯にしているだけで、病的な原因ではありません。

 ※歯がくすんで見える原因を3種類に分けていますが、実際にはそれらが複合している場合がほとんどです。