歯周病治療でTNF-αもHbA1cも低下!

 2型糖尿病患者(13名)に対して歯周治療を1ヶ月実施し、治療前後でポケット内の細菌数、
血中TNF-α、HbA1cを比較した。その結果、いずれも治療後に有意に低下した。これは、
歯周治療によってポケット内の細菌が減少し、歯周組織の炎症が改善された結果、TNF-αの
放出が抑制され、その結果インスリン抵抗性改善によりHbA1cが改善されたことを示している。

歯周治療で血糖コントロール向上!

 2型糖尿病患者を、歯周病治療を行った群と、行わなかった群に分け、血糖値コントロールの状態について調べると、歯周病治療を行った群の方がHbA1cが大きく減少し、歯周病治療により糖尿病の治療効果が上がることを示した。

歯周病放置でHbA1c悪化!

 2型糖尿患者を、重度歯周病と中等度以下歯周病との2群に分けて、2もしくは3年後のHbA1cの値の変化について調べた。その結果、中等度以下歯周病の人はHbAc1が低下したのに対し、重度の歯周病の人では放置するとHbA1cが増加し、血糖コントロールが悪化することがわかった。