カンガルー歯科における矯正治療の考え方

非抜歯矯正のススメ

 

 歯並びの相談で多いのが、「やっと永久歯の前歯が生えてきたけれど、乳歯の裏側に
出てきました。変な位置や方向ですが、大丈夫なのですか?」というものです。そして
小学校低学年で、はじめて歯列不正を意識するようになる子どもが多いです。この時期に
治療を始めるのがよいのかどうなのか?始めずにこのまま放置したら、どうなるのか!
私たちは次のように考えています。

a :10歳。 ダイレクトボンディング法による歯牙移動。
b :10歳。 下顎・・・リンガルアーチからの距離が側方への拡大量を示している。

a :9歳。 側方歯群の交換が始まった。上顎はクワドへリックスで側方拡大。
b :9歳。 下顎はリンガルアーチを装着し、リーウェイスベースが失われないようにした。

a :初診時6歳。 下顎側切歯の萌出スペースが不足。
b :9歳。 上下前歯がすべて交換された。乳犬歯が吸収されて早期脱落。その後、不介入のまま。
c :18歳。ひどい叢生になってしまった。

a :8歳。 上顎・・・リンガルアーチで上下前歯の反対咬合を改善する。
b ・c :8歳。 下顎の叢生は拡大床で改善する。拡大のペースは1週間に1回、0,25mm

a :初診時3歳。 隙間の全くない乳歯列。甘いもの好きで、あまり噛まない患児だった。
b :7歳。 下前歯叢生、上下前歯反対咬合。
c :7歳。 上顎・・・側切歯のスペース不足。
d :7歳。 下顎・・・側切歯が乳犬歯舌側に重なって出て、W型の叢生となった。
 

b

c

a-c :18歳。 きれいな歯並びになりました。

a

(症例−1)

d

c

a

b

(症例−2)

症例1を見ていただいて分かるように、前歯の叢生はほとんどの場合、自然治癒すること
なく、永久歯列期(13歳以下)にまでひきつがれます。そうなると、叢生を治して
きれいな歯並びにするためには顎のスペースがたりないため、萌出して間もない永久歯を
多くの場合4本抜歯をすることが必要となります。これが今、まだ一般的に行われている
抜歯矯正です。


永久歯を抜かないですますためにはどうすればよいのか。

例を出して示します。

b

a

b

 永久歯を抜かなくても矯正できました。このように非抜歯矯正を行うためには
側方拡大可能な年齢として6歳〜8歳程度から始める必要があります。全体の矯正期間は
長くなりますが、ワイヤーや金具が入っている期間はむしろ短くなります。

 
以上のことより、カンガルー歯科での非抜歯矯正をおすすめし、多数治療を行っています。

c

b

a

a

c

b

a