むし歯予防のポイント1
糖分の摂取回数を控えめにする――――シュガーコントロール


 糖分をじょうずにコントロールすることで、むし歯菌の養分になるものを少なくし、菌の繁殖をおさえることができます。
 代表的な糖分には、食べ物や飲み物に含まれる砂糖(ショ糖)や、果実に含まれる果糖やブドウ糖などがあります。当分の含まれる食べ物や飲み物をとる回数が少なければ、よりむし歯になりにくくなります。
 とくに注意したいのは、三度の食事以外にとる間食の回数です。もともと間食には、三度の食事で不足する栄養分を補う意味があります。そこで、間食の内容には、甘いものだけでなく栄養面も考えて、一工夫したいものです。





 飲食をすると、プラーク中のpH(ペーハー)は賛成に傾き脱灰がはじまりますが、しばらくすると唾液の働きにより再石灰化されます。図Bのように間食の回数の多い食生活では脱灰の時間が長く、再石灰化の時間が短くなり、むし歯の危険性が増大します。
 寝る前の飲食は最も危険です。寝ている間は口の中の唾液の流れが弱いので、再石灰化が不十分となり脱灰が続くためです。